후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
戦いの場は、真空であった。
が、波騒の外――
また、草そよぐ彼方の床几場の辺り――
ここの真空中の二つの生命を、無数の者が今、息もつかずに見まもっていたに違いなかった。
巌流のうえには、巌流を惜しみ、巌流を信じる――幾多の情魂や祷りがあった。
また、武蔵のうえにもあった。
島には、伊織や佐渡。
赤間ヶ関の渚には、お通やばばや権之助や。
小倉の松ヶ丘には、又八や朱実なども。
その各※(二の字点、1-2-22)が、ここを見る目もとどかない所から、ひたすら、天を祈っていた。
しかし、ここの場所には、そういう人々の祈りも涙も加勢にはならなかった。また、偶然や神助もなかった。あるのは、公平無私な青空のみであった。
その青空の如き身になりきることがほんとの無念無想の相というのであろうか、生命持つ身に容易になれないことは当然である。ましてや、白刃対白刃のあいだでは。
「――――」
「――――」
ふと。おのれッと思う。
満身の毛穴が、心をよそに、敵へ対して、針のようにそそけ立って歇まない。
筋、肉、爪、髪の毛――およそ生命に附随しているものは、睫毛ひとすじまでが、みな挙げて、敵へ対し、敵へかかろうとし、そして自己の生命を守りふせいでいるのだった。