轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

「文藝春秋」1960(昭和35)年1月号~1961(昭和36)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 160,888 字 · 317 页

青空文庫

かもは勘定書を見て青くなった。それからの問答は書くまでもない、やがてかもは駐在所へいって払おう、と云いだした。女主人は総入れ歯を鳴らして笑った。

――それは話が早くっていい、と女主人は云った。そういうつもりなら駐在所までゆく必要はない、呼びにやればすぐに巡査が来てくれるから、あたしの方で使いをやることにしよう。だが念のために断わっておくよ、と女主人は座敷の中をぐるっと指さした。そこには燗徳利が八十幾本、ビール壜が四十幾本、焼酎の二リットル壜が二本、丼や皿小鉢がずらっと並んでいた。

――勘定書と照らし合せてごらん、と女主人は云った。もうよしなさいってのに、おまえさんがむりやり注文したんだ、一本一本みてごらん、酒もビールも残っているし、それはおまえさんのもんだからおまえさん持ってっていいよ、但しお銚子や壜はこっちの物だからね、持ってゆくなら中の酒やビールだけ持っといでなさい、呼んだ芸妓が六人、玉代は時間外の分だけお負けになってるから、それをよーく調べたうえで、巡査を呼ぶなら呼びますよ、どうせ恥をかくのはそっちなんだから。

かもがどんな顔をしたかわからない。