Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
ゲラゲラゲラ、ゲラゲラゲラ、そこでな、一つ頼みがある」
「そう来るだろうと思っていた。只で笑うような玉ではない。云ってごらん、どんなことかな?」
「ナーニ、何んでもねえことさ。道人様のお住居をな、ちょっくら明かせて貰えてえのさ」
「ははあそうか、そんなことか。なるほどこいつア何んでもないや。よしきた、一つ明かせてやろう」
「え、それじゃアお前さん、ふんとに明かせてくれるんだね」
「嘘は云わない、明かすともさ」
「あっ、有難え、五両になる」
「何んだ何んだ、五両とは?」怪訝そうな彦兵衛の声。
「なにさ、こっちの話だよ。……どこにいるね、道人様は?」
「まず上るんだ、七面岩を」
「ふうん、なるほど、七面岩をね」
「すると大きな森がある」
「ああそうかい、大きな森がね」
「森の中に湖水がある」
「ふうん、湖水が? 大きいかね?」
「とても大きい、十里以上だ」
「十里? ふうん、大きいだな」
「湖水の中に島がある」
「それも大きな島ずらね」
「周囲十里の湖水だもの、その中にある島ときたら、少くも十五里はあるだろうな」
「それはそうとも、十五里はある」
「島の中に家がある。しかもたった一軒な」
「それも大きな家ずらな」