Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

人畜鳥類の大行列

「それ山塞へ連れて行け!」「素的な獲物だ、素晴らしい土産だ!」

ヨイショヨイショと走り出した。

「誰か来てくださいヨー、助けてくださいヨー」

浜路、助けを呼んだけれど、萩原までは道が遠い。野は広く人気がない。木精が返って来るばかりだ。

と、その時、森の中から、レキ、レキ、レキ、ロク、ロク、ロク、轍の音が聞こえて来た。ポッツリ火光の浮かんだのは、松火の火に相違ない。

「お渡りでござる! お渡りでござる!」

清らかに澄み切った童子の声、銀鈴のように響き渡った。薬草道人現われたのである。

人畜鳥類の大行列

森から現れた道人の一行、真っ先に立ったは一人の童子、磨いた珠のような美男である。手に持ったは一本の松火、闇を開いて燃え上がる。後に続いたは四十年輩、片眼片耳しかも跛者。この上もない醜男で、薬剤車を曳いている。車の形は長方形、箱車で無数の引き出しが箱の左右についている。箱の頂きには土が盛られ、そこに植えられた十本の薬草、花開いて黄金色、向日葵のような形であったが、ユラユラと風に靡いている。側らに引き添った一老人、すなわち薬草道人で腰ノビノビと身長高く、鳳眼鷲鼻白髯白髪、身には襤褸を纒っているが、火光に映じて錦のようだ、白檀の杖を片手に突き、土を踏む足は跣足である。