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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

手にさわった冷たい物

フラフラするに相違ないよ。武者振り付いて行くだろう。女が欲しかったら一味の連判、署名署名とやらかすんだね。ああそうだよ、そういう刹那に!」

「うん、こいつア署名するだろう!」

「ムラムラ、ヒョロヒョロ署名するよ」

「ところでそういうお誂え向きの女が、烏組の中にいるかしら?」

「さあそいつで困っているのさ」お紋ここで渋面を作った。「妾達はみんな忍び衆、肉附き豊かの大女は、何より禁物というところで、残念ながら見当らないねえ。……伊集院さんの方にはないかしら、そういう理想的の別嬪が」

すると伊集院考えたが、

「うん、あるある、一人ある!」

ポンと小膝を打ったものである。「酒場の浜路っていう奴だ! 御岳産まれの女だが、今は名古屋の桑名町にいる。そうさそこの旅籠にな! あいつをかっ攫って来よう!」

手にさわった冷たい物

酒場の浜路を攫おうという、伊集院の言葉を耳にすると、お紋喜んだものである。

「だがねえ伊集院さん、浜路という娘は、妾の今云った条件に、あて篏まっているような女かしら?」

「大丈夫だよ」と胸を打った。「云ってみれば山の女神だ。肉附きがよくて上背があって、とても清浄で別嬪だ。