Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
薄命の浜路と組紐のお仙
薄命の浜路と組紐のお仙
心から恥じたような口調をもって、荻野八重梅云い出した。
「ええ浜路さんにお仙さん、ほんとに申し訳ありませんねえ」もう一度繰り返したものである。
「さっきはご親切にあずかりました。心からお礼を申しますよ。妾の身分は女役者、笠屋一座の荻野八重梅、だがもう一枚ひっ剥げば、太郎丸のご前の女間者、そこでお二人を連れ出すため贋病気の差し込みで、お察しの通り蝮酒屋へ、転げ込みましてございますよ。そうしてその上、浜路さんの、柔順なお心に付け込んで、いろいろのことを聞き出したあげく、烏組のお紋さんへ耳打ちし、仁右衛門さんやら山影さんやら、そうしてあなた方お二人までも、網に引っかける仲立ちを、確かに致しましてございますよ。……云わば恩義を仇で返した。厭な女ではございますが元から計ってやった事、主命をとげたという点では、忠義者かも知れませんねえ」寂しく笑ったものである。「そうは云っても妾としては決していい気持ちは致しませんよ。あなた方お二人が悪党なら、セセラ笑ってもやりますが、お二人ながら綺麗なお心! 浜路さんには厚い人情、お仙さんには立派な侠気、そいつがおありなさるので、そいつを利用したこの妾が、自分ながら穢く見えましてねえ、厭で、厭で、厭で、厭で! ……でももうこうなっては仕方がない、どんなにでも妾を