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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

生地を現わした女役者

こう云ったのは浜路である。不安で声が顫えている。

「それではもしや山影様は、島津太郎丸一味の者に、連れて行かれたのではございますまいか?」こう云ったのは組紐のお仙、恐怖で声が顫えている。

浜路フッと気が付いた。「姿が見えない、門附け衆の?」

「おや」とお仙も気が付いた。

「どこへ行ったのでございましょう?」

いかさまこの時、八重梅の姿、どこへ行ったものか見えなかった。変だな! と二人思った時、木蔭から人影が現われた。黒装束で十二、三人!

生地を現わした女役者

木蔭から現われた十二、三人の人影、タラタラと並んだものである。

ヒョイと一人が前へ出た。

「これは浜路さんにお仙さん、随分久しく逢いませんでしたねえ」

常夜燈の光に照らされて、烏組のお紋だとすぐ解った。

「あい妾さ、烏組のお紋さ」お紋愉快そうに喋舌り出した。「でもご縁があったと見え、お目にかかることが出来ましたねえ。と云うよりもこう云った方がいい。島津のご前太郎丸様、別嬪の浜路様にご用があり、妾達が迎いに参ったとね? もう駄目だよ、往生おしよ。ジタバタしたって仕甲斐はない。……それから組紐のお仙さんだが、これは別段太郎丸様が、ご用というのでもないのだがね、だがお前さんも美しい、浜路さんとはうっつかっつさ。