Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
サッと斬り込んだ小野派流
サッと斬り込んだ小野派流
いわゆる芸が身を助ける、案外お仙の道中は、平穏無事なものであった。
蝮を捕り捕り旅をした。蛇使いが本職である。お仙が一度口笛を吹くと、いろいろの長虫が寄って来た。それを手鉤で抄い上げ、ポンとびくの中へ抛り込む。と、蛇は穏しく、びくの中で眠ってしまう、蝮であろうとやまかがしであろうと、一度お仙の手にかかったら、その獰猛な性質がにわかに穏しくなるのであった。
問屋場人足や雲助が、女と思って嘗めてかかると、お仙はびくから蝮を取り出し、これを振り廻して嚇しつけた。
可愛いい可愛いい蝮の子
陽やけて赤いやまかがし
蝮捕りの歌をうたいながら、小仏も越し、甲府も過ぎ、諏訪から木曽谷へ入り込んだ。
だがもちろんこの頃には、恋しい男も伊集院五郎も、とっくに木曽へはいったことであろう。
福島宿、駿河屋という旅籠。
そこへはいって来た一人の武士、
「許せ、今晩厄介になる」
「へいへいこれはお早いお着きで……おいおい洗足を差し上げな。……松の一番だよ。ご案内……」帳場の番頭お世辞を云う。
部屋へ通った若侍、年の頃は二十四五、背割羽織に裾縁野袴、柄袋をかけた長目の大小、贅肉のないひきしまった体格、武道に勝れた証拠であろう、涼しいながらに鋭い眼、陽焼けして色こそ赭いけれど、高い鼻薄い唇、純な乙女にも鉄火な女にも、