Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
危険至極の破裂弾
危険至極の破裂弾
横腹を抑えて荻野八重梅、ムーッと呻いて仆れたので、蝮酒屋のお客さん達、一度にそっちを振り向いた。飛んで来たのは組紐のお仙、
「どうなされました」と親切心からだ、あわてて抱き起こしたものである。
「はい、差し込みが参りまして、にわかにキューッとこの辺が……痛んで参りましてございます」
女役者だけに云うことが、ピタリとイタについて本当に聞こえる。
「それはお困りでございますね。お見受けすれば門附け衆、なるほどこんな寒空に、往来を流してはたまりますまい、きっと冷えたのでございましょう」
「ハイハイそんなようでございます。……痛! 痛! 痛! これはたまらぬ! また差し込んで参りました」身もだえをしてのけ反ろうとする。
それを支えた組紐のお仙、
「ではマアちょっと家内へはいり、少しお休みなさりませ。暖もったら直るでござりましょう」つい勧めたものである。
しめたと思ったが気にも出さず、
「門附け風情がどう致しまして、それでは勿体のうございます。いえいえここでほんの少し、休ませていただいておりましたら、おちつく事でございましょう。……あッ、痛々! また差し込み! キューッとこの辺が刳られるようで。