Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
浜路彦兵衛を訪れる
浜路彦兵衛を訪れる
すると伊集院頷いたが、
「俺はな、薩州島津家の武士だ、是非ともお前達の頭に会い、折り入って頼みたいことがある、決して損のゆく話ではない。損がいくどころか儲けさしてやる。だから山塞へ案内してくれ」
「よろしゅうございます、案内しましょう、お頭もきっと喜びましょうよ……さあさあお前達刀を納め、一緒にこの方をご案内しよう」
そこで一行谷を横切り、どことも知れず立ち去ってしまった。
それから二日経った午後のこと、浜路とお六とが話しながら、神代原の方へ歩いていた。話すと云っても耳の遠いお六、口と手真似とで話さなければならない。
「六や、お父さんはいるだろうかね?」
「ああいるよ、大概いるよ」
「どうだろう、お母さんもいるだろうか?」
「金棒引きのお榧婆、いるかどうだか解りゃしねえ」
「ひどいことを云うね、お母さんのことを」
「ううん、あんな者アおっ母じゃあねえよ。慾が深くて口やかましくて、妾をちっとも可愛がらなくて、父とはいつも喧嘩ばかりしている」
「彦兵衛さんに比べると、ほんとにお榧さんは人が異うね」
「似ねえもの夫婦っていう奴だよ」お六、なかなかうまいことを云う。