Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

宗三郎を傷むお仙の涙

宗三郎はどうしたろう? どうなったか解らない。

雲切れがして星が出た。

と、唄い声が聞こえて来た。

「恋しいお方はおりませぬ」

組紐のお仙だ、お仙の声だ。

人影がポッツリ現れた。

「怖かったこと怖かったこと! ド――ンと鉄砲の音がして、沢山の人が逃げてったよ。戦争でもあったんじゃアないのかしら? アラ何んだろう? 人が寝ているよ! アッ、死骸だ! まあ気味が悪い! おやここにも! おやここにも! 厭だねえ、恐ろしいわ! 逃げよう逃げよう早く逃げよう!」

大岩の方へ走って来た。と死骸へつまずいた。

「いやだねえ、また死骸だよ」

雲切れがして月が出た。

「アラ!」と叫ぶと組紐のお仙、死骸の傍へベッタリと坐った。

「山影さんだヨーッ、宗さんだヨーッ」

確り抱きかかえたものである。

宗三郎を傷むお仙の涙

「山影さんだヨ……、宗さんだヨ……」こう叫んだ組紐のお仙、ひしと宗三郎を抱きかかえた。これは悲しいに相違ない。

江戸から遙々追って来て、邂逅ってみれば死骸である。病気ではない切り死にだ。こういう憂き目に会うほどなら、江戸にいた方がよかったろう。

「ああ妾はどうしよう?」