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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

ムーッ」とまたもそり反ろうとする。

「何んの遠慮などいりますものか、門附け衆であろうとも、店へ来られたからはお客様! さあさあおはいりなされませ!」

お仙、本来が女芸人、そこで同情も一倍深い、つい真剣に進めてしまった。

「はい、有難う存じます、それではお言葉に甘えまして、お座敷の端でほんのしばらく、横にならせていただきます」さも弱々しく起ち上がったが、心の中はそれと反対、太いことを考えていた。「ひっ攫う玉の浜路という娘、どうやら店へは出ないらしい。奥に引っ込んでいるらしい。攫うにしてからが顔を見なければ、どうにも法が付かないからねえ。それにさ、この家の間取りだって、見究めて置くだけの必要はある。それに宗三郎だの仁右衛門だの、この家の主人の弥五郎だの、鷺組のお絹の動静だって、調べて置かなけりゃアならないだろう……うまくあたったというものさ、この差し込みの贋病気!」

だがやっぱり弱々しく、さも苦しそうに呻くのであった。

「痛、痛、痛! ……痛、痛、痛!」

お仙の肩によっかかりながら、ヒョロヒョロヒョロヒョロ歩いて行く。

だが心ではおかしくてならない。「店には随分妾の芸を、観に来た奴らもいたようだが、誰一人妾を八重梅だと、感付く奴はいないじゃアないか! それにさ、聞けばこのお仙、江戸の芸人だということだが、眼は鈍い