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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

が、背後へ廻られぬ以上、左右と前方、この三通り、三方から斬り入るより仕方がない。互いの打ち物が邪魔になり、しかもめったに同時にはかかれぬ。寄せては見たが数人の武士、声を掛け合うばかりである。いわんや宗三郎今は必死、自と殺気全身より昇り、身近く敵を寄せ付けない。構えた太刀先漣のように、上下へシタシタと揺れるのが、凄さを二倍にし三倍にする。依然横走りに走って行く。大手の門から町の方へ、間もなく十数間横走った。

自信家と見える、敵の一人、その時前から斬り込んで来た。

ピューッと右剣! 斬ったのではない、ぶん撲ったというやつだ、山影宗三郎太刀を飛ばせた。勝負は簡単、まず悲鳴、グルリと体を反らせると、自信家め左へぶっ仆れた。見やりもせずに宗三郎、心眼で解る、身を捻るや、小刀を引いてグット大刀、左へ向かって突き出した。果然悲鳴の起こったのは、宗三郎が一人を切り、体の構えの変ったところを、早くも狙って敵の一人、拝み討ちに討とうと飛び込んで来て、自分勝手に自分の力で、自分の胸を突かせたのである。

仆れる奴をそのままに、こいつも感覚、宗三郎、身を翻えすと右に向け、長目に太刀を振り下ろした。