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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

二

それは賈※(「言+栩のつくり」、第3水準1-92-6)の言だった。

漢中は、まもなく、騒動した。就中、張魯とその一門は、連日、軍議に追われた。

「――魏の大軍が、三手にわかれて来るとある。一手は夏侯惇、一手は曹仁、一手は夏侯淵と張。そして曹操は自身、その中軍にあるという」

「どうして防ぐか」

「まず、漢中第一の嶮要、陽平関を中心に、守るしかあるまい」

張衛を大将に、楊昂、楊任など、続々、漢中から前線へ発した。

陽平関は、その左右の山脈に森林を擁し、長い裾野には、諸所に嶮岨もあり、一望雄大な戦場たるにふさわしかった。

関をへだつこと十五里。すでに魏の西征軍の先鋒は、陣地を構築しはじめていた。

二

この陽平関の序戦では、魏の先鋒が、大敗を喫した。

敗因は、魏の兵が地勢に暗かったことと、漢中軍がよく奇襲を計って、魏の先鋒を、各所で寸断し、その孤立した軍を捉えては殲滅を加えるという戦法に出たことが、奏功したものと見えた。

「若い若い。汝らの攻撃を見ていると、まだまるで児戯にひとしい」

曹操は、自己の中軍へ、前線からなだれ打って逃げてきた先鋒の醜態に怒って、その大将夏侯淵と張にそういった。