Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
二
孫権は、承知した。
そこで建業城の北庭に、夜を日についで台を築かせ、百官を列し、式部、楽人を配して、陸遜を壇に登らせた。
そして呉王孫権手ずから剣を授け、また白旄、黄鉞、印綬、兵符などすべてを委して、
「いま足下を封じて大都督護軍鎮西将軍とし、拝して婁侯の称を贈る。以後、六郡八十一州ならびに荊州諸路の軍馬を総領せよ」
と、陸遜に大権をゆだねた。
二
陸遜が新たに総司令官として戦場へ臨むという沙汰が聞えると、呉の前線諸陣地にある諸将は、甚だしく不満をあらわして、口々に、
「あんな黄口の小児が、大都督護軍将軍に任ぜられるとはいったい何事だ」
「あんな文弱の徒に、軍の指揮ができると思うておられるのか」
「呉王のお旨が解し難い。これは何か周囲の者の策謀によるものだろう」
などと、早くも呉の全面的崩壊を口にいう者すらあった。
そこへ陸遜は着任した。
荊州諸路の軍馬を集め、丁奉、徐盛などの諸将を新たに加えて、堂々と新鋭の旗幟を、総司令部に植えならべた。
けれど従前から各部署にいる大将連は、昂然として、みな敢えて服さない色を示していた。賀を陳べてくる者すらない。
陸遜はすこしも気にかけるふうもなく、日を量って、