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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

淮河の水上戦

一

「ゆるせ。まあ、まあ、このたびだけは、ゆるしてやってくれ」

と、くり返すのみだった。

淮河の水上戦

一

孫権にとって甥の孫韶は義理ある兄の子でありまた兄の家、愈氏の相続人であった。だから彼が死罪になれば、兄の家が絶えることにもなる。

身は呉王の位置にあっても、軍律の重きことばかりは、如何ともし難いので、孫権はそんな事情まで語って徐盛に甥の命乞いをした。

「大王の龍顔に免じて、死罪だけはゆるしましょう。しかし戦後あらためて罰するかもしれません。それだけはお含みおきを」

王の言葉に対して、徐盛も譲歩せざるを得なかった。孫権は、そばにいる甥に云った。

「都督にお礼をいえ。拝謝せい」

すると、孫韶は、昂然として、

「いやです!」

と、首を振った。そしてなお、反対に声をあららげて、

「懦弱きわまる都督の作戦には、今後とも服しません。私が従わないのは、軍律に反くかも知れませんが、呉国のためには最大の計であると信じています。この忠魂、なんぞ死を怖れんやです。まして初志をまげることなんか嫌なこッてす」と、唾するように云い放った。この強情には、呉王もあきれ果てたものとみえ、

「この我儘者め。