Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
二
故に、軍師の身が気づかわれるのだ。いっそのこと、※(「さんずい+倍のつくり」、第3水準1-86-78)城へかえって、御身はあとを守っておらぬか」
もとより※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統は一笑に附して出発にかかった。ところが陣払いして立つ朝、彼の馬が妙に狂って、右の前脚を折った。そのため不吉にも彼は落馬の憂き目をみた。
二
※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統が落馬したのを見て、玄徳は馬から降りて、彼を扶け起した。
「軍師、なぜこんな癖の悪い馬に乗られるのか。馬をかえては如何」
※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統は腰をなでて起きあがりながら、
「年久しく乗り馴れている馬で、かつてこんな悪癖を出したことはないのですが」
と、首を傾けた。
玄徳はふと眉を曇らせた。出陣に臨んでこんなことのあるのは決して吉兆ではない。自身の乗用していた素直な白馬の手綱をひいて、
「軍師。これへ乗ってゆくがいい。これなら過ちはない」と、彼に贈った。
君恩のありがたさに、※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統もこの時ばかりは眼のうちに涙をためていた。拝謝して、白馬に乗換え、ここで玄徳と別れて道を北の大路へとった。