Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
遼来々
一
「やあ、ちと面白すぎる。まるで炎と炎のようだ。俺が水を差してやろう」
すわ、大事と見たので、呂蒙が楯を持って、ふたりの間へ飛びこんだ。そして巧みに、戟の舞と、剣の舞を、あしらいつつ、舞い旋り舞い旋り、ようやく事なくその場を収めた。
初めは、何気なく見えていたが途中から孫権も気づいて、酔も醒めんばかりな顔していた。しかし呂蒙の機転に、ふたりとも血を見ずに、座へもどったので、彼はほっとしながら、
「さてさて、鮮やかに舞ったな。ふたりとも優雅なものだ。杯を与える。揃って、わが前へ来い」
と、さしまねき、両手の杯を、同時にふたりの手に授けて、
「いまや、呉は初めて、魏の敵地を踏んだところだ。呉の興亡を担うている御身らには、毛頭私心などあるまいと思うが、わたくしの旧怨などは、互いに忘れてくれよ。いいか、ゆめ思うな」
と、くれぐれ諭した。
遼来々
一
合の城をあずかって以来、張遼はここの守りを、夢寐にも怠った例はない。
ここは、魏の境、国防の第一線と、身の重責を感じていたからである。
ところが、呉軍十万の圧力のもとに、前衛の※城は一支えもなく潰えてしまった。洪水のような快足をもって、敵ははや、この合※(「さんずい+肥」