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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

三

同志の韋晃は、刑場に坐って、すでにその頭へ、刃の下らんとする刹那、

「待てっ」

と、刑吏をにらみつけて、からからと自嘲を洩らしたと思うと、

「恨むべし、恨むべし。天にあらず、微忠のなお至らざるを」

と、大きく叫んで、頭上の一閃も待たず、自らその頭を大地へ叩きつけて、歯牙も頭蓋骨もこなごなに砕いて死んでしまった。

金の三族も、すべて死をこうむった。燈籠祀りのあとは昼も晦く、燃えいぶった宮門禁裡の奥深く、冬木立に群るる寒鴉の声もかなしげだった。

わずかに、心から市人の胸を慰めたものは、御林軍の大将王必が、矢痍がもとで、これも間もなく死んだということだけであった。

三

代々漢朝の臣であり、累代の朝廷に仕えてきた公卿だという理由だけで、たくさんな官人たちは車に盛られ、馬の背に乗せられ、まるで流民のように、許都から、都へさし立てられた。

ここへ来て、彼らは初めて曹操の魏王宮を見、その華麗壮大なのに、呆っ気にとられた。

そして、心ひそかに、

「ああ、もう都は、許都にはなく、※(「業+おおざと」、第3水準1-92-83)都にあるようなものだ……」

と、つぶやき合った。