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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

白帝城

一

全線どこの部署も、うごかないので、韓当もやむなく、拳を握って、陸遜の命のままに、じっとしていた。

蜀軍はさんざん悪口嘲弄を放って、呉の怒りをしきりに誘った。

白帝城

一

敵を誘うに、漫罵愚弄して彼の怒りを駆ろうとするのは、もう兵法として古すぎる。

で、蜀軍はわざと虚陣の油断を見せたり、弱兵を前に立てたり、日々工夫して、釣りだしを策してみたが、呉は土龍のように、依然として陣地から一歩も出てこなかった。

一木の日陰もない曠野だった。夜はともかく昼の炎暑は草も枯れ土も燃えるようだった。それに水は遠くに求めなければならないし、病人は続出するし、士気はだれて、どうにも収拾がつかなくなった。

「いかん。一応、ほかへ陣を移そう。どこか涼しい山陰か水のある谷間へ」

帝玄徳も、ついにこの布令をなさずにはいられなくなった。

すると馬良が注意して、

「いちどにこれだけの軍を退いては大変です。かならず陸遜の追撃を喰いましょう」と、いった。

「案じるなかれ、弱々しい老兵を殿軍にのこし、いつわり負けて逃ぐるをば、敵がもし図に乗って追ってきたら、朕みずから精鋭を伏せて、これを討つ。敵に計ありと覚れば、うかと長追いはして来ないだろう」