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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

二

「予の義弟の関羽は、心性率直、情熱は烈火に似、われすらなお懼るるほどの男だから、衝突しないように、よく気をつけて語るがいいぞ」

と注意してやった。

諸葛瑾は、成都を去って、山覊舟行数十日、荊州へ着くや、すぐ城を訪れて関羽に対面した。

二

関羽のそばには、養子の関平が侍立していた。

諸葛瑾は、玄徳の書簡を示して、さて、

「このたび荊州の内、三郡だけを呉へお還し給わることになりましたから、早速、そのお手配をねがいたい」と、いった。

関羽は、うんもすんもいわない。瑾を睨めつけているのだ。瑾がかさねて、

「もし将軍がおきき入れなく、三郡すらお還し下さらぬときは、瑾の妻子は立ちどころに誅せられ、私も呉へ帰る面目はありません。どうか、苦衷を察してください」と、泣訴した。

関羽は、剣の柄を叩いて、

「ならんっ。断じて還さん。それはみな呉の計略というもの。ふたたび無用な口を開くと、この剣が答えるぞ」

と、大喝した。

関平は父をなだめた。

「このお方は、孔明軍師の兄上です。およしなさい」

「知っておる。孔明の兄でもなければ、生かして帰すところじゃない」

と、関羽はなお恐ろしい形相をおさめないのである。