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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

三

見ると、児どもの画のように、兵馬武器の類を描いて、それをまた、片っぱしから破いては捨てた。画いては捨て、画いては捨て、百帖の紙をみな反古にした。

そして、最後の一枚には、一個の人形が仰向けに臥して、そばに一人の人物が土を掘ってその人形を埋めようとしている態を図に描いた。李意は少し筆をやすめて自分の絵を見ていたが、やがてその図の上に一字「白」と書いて筆を投じ、

「どうも畏れ多いことで」と、何やら意味のわからないことを呟いて玄徳を百拝し、霧の如くすうと帰ってしまった。彼の去ったあとを眺めて、玄徳はよろこばない顔色をしていた。そして近側の大将たちへ、

「つまらぬ者を迎えて、無用な暇をつぶした。おそらくは狂人であろう。はやくこの紙屑を焼きすててしまえ」と、いいつけた。

ときに、張飛の子張苞が、帝座の下に来て、かく告げた。

「すでに前面へ呉の軍があらわれたようです。どうか、私に先陣をお命じください」

三

「オオ、壮んなるかな、その志。張苞、はや行って、功を立てよ」

玄徳は、先鋒の印綬を取って、手ずから張苞へ授けようとした。すると、階下の諸将の中からやにわにこういう者があった。