Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
三
韓当、周泰などを先にして、各※(二の字点、1-2-22)、口を極めて反対すると、陸遜は手に剣をとって、
「自分は一介の書生にすぎぬが呉王に代って諸君に令を下すものである。これ以上、異論をさしはさむにおいては、何者たるを問わず、斬って軍律を明らかにするぞ」
と声を励まして叱咤した。
三
諸将は黙った。恐れを抱いてみな帰ってしまった。しかし誰ひとり陸遜に服しはしない。むしろ来た時よりも、憤懣を内にふくんで、
「青書生めが、急に権力をもつと、ああしてやたらに威張ってみたくなるのだろう」
などと帰路でめいめい口ぎたなく嘲笑を交わしていた。
こういう間に、士気いよいよ高い蜀の大軍は、亭から川口にいたる広大な地域に、四十余ヵ所の陣屋と壕塁を築き、昼は旌旗雲と紛い、夜は篝火に天を焦がしていた。
「呉軍の総司令は、こんど陸遜とかいう者に代ったそうだが、聞いたことのない人物である。たれか彼を知っておらぬか」
敵の組織に改革が行われたと伝えられてきた日、蜀帝はすぐ左右に問うた。
答えたのは、馬良である。
「敵は思い切った人物を登用したものです。陸遜は江東の一書生でまだ若年ですが、呉の呂蒙すら、先生と敬って、決して書生扱いにはしなかったと聞いています。