Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
二
もし成らざるときは、九族を誅して、罪を糺し給うとも、決してお恨みとは存じませぬ」
二
魏が全力をあげて来た征呉大艦隊は、すでに蔡・潁(河南省・安徽省)から淮水へ下って、その先鋒は早くも寿春(河南省・南陽)へ近づきつつあると伝えられた。そしてこの飛報の至るごとに、いまや呉の全将士は国防の一線に生死を賭けて、
「ここに勝たずんばこの国なし。この国なくして我あるなし」と、総力を結集していた。
ところが新任の国防総司令徐盛の下知に対して、事ごとに反抗的に出る困り者がひとり現われた。孫権の甥にあたる若い将軍で、孫韶字を公礼という青年だった。
この孫韶は、持論として、
「一刻もはやく、軍馬をそろえて、江北へ渡り、魏の水軍を淮南(河南・淮水の南岸)で撃破すべきだ。国防国防と騒いで、空しく敵を待っていては、いまに魏の大軍がこれへ上陸した場合、国中の人民が震動して、収拾つかない結果になろう」ということを常に主張していた。
徐盛は大反対で、
「大江を渡って戦うということが、すでに味方の大不利である。魏の先手はことごとく老巧な名将を揃えておる。何で軽々しい奇襲などに破れるものではない。