Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
たとえばわが臣下のうちでは、誰と誰であろうかなどと問うたが、管輅は、
「それは、大王のお眼鑑のほうが、はるかに確かでおいででしょう」
とのみで、あえて、明答しなかった。
曹操はかさねて、
「このところ、呉の国の吉凶はどうだろう」
と、敵の運命を質した。
管輅は言下にいった。
「呉では、誰か有力な重臣が死ぬと思われます」
「蜀は?」
「蜀は兵気さかんです。察するに、近日、界を侵して、他を犯すこと必然です」
すると、幾日もたたないうちに合の城から早馬が来て、
「呉の功臣魯粛が、病にかかって、過ぐる日、病死いたした由」と、報らせてきた。
さらに、曹操を驚かせたものは、漢中からの使者による、
「蜀の玄徳、すでに内治の功をあげ、いよいよ馬超、張飛の二軍を先手として、漢中へ進攻の気勢を示す」
という情報であった。
管輅の予言は、二つとも、的中していた。曹操はすぐ出馬を計ったが、管輅はふたたび予言して、
「来春早々、都のうちに、かならず火の禍いがありましょう。大王はめったに遠くへ征くべきでありません」
と、告げたため、彼は、曹洪に五万騎をさずけてさし向け、身は、郡にとどまっていた。