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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

老将は即ち、黄忠であった。

孔明は、ゆっくりとうなずき、

「あなたのお言葉、まことに勇壮です。しかしながら、あなたは年すでに老い、とても張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)の相手にはなりますまい」と、いってのけた。

黄忠は怒りに燃え、白髪さかしまに立てて、

「それがし、年老いたりとは申せ、臂力いまだ衰えは見せぬ。三本の弓一度に引き得べく、身は千斤の力をもっています。どうして老いたりと称してお用いにならぬのですか」

「いや、貴殿はすでに七十に近いのです。誰が老いていないと申せようか」

頑とした孔明の返事に、黄忠は業をにやし、つかつかと堂を下って、長刀を手にとり、これを水車の如く右に左に、上に下に、いと鮮やかに振り廻し、つづいて壁に掛けてあった強弓二張をはずし、一息にこれを折って見せた。

黄忠のこの意気を眺め、覇気をみとめて孔明は、

「よろしい、では貴殿を救援に差し向けましょう。しかし、必ず副将をつれてゆくことを命じます」

黄忠はいたく喜び、

「かたじけなし。厳顔はそれがしと共に、年老いています。共に参って、必ず敵を破り、万一あやまちあれば、老将二名、いのちに未練はありません。