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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

自ら名乗るを聞けば、

「われこそ魏の大将焦炳なり」と、いう。

趙雲は前へすすんで、

「先にきた蜀の一軍はどこにいるか」

と、いった。焦炳は、呵々と打ち笑いながら、

「なにを寝ぼけておるか。黄忠を始め、蜀の木ッ端どもは、一兵のこらず討ち殺した。汝もまた、わざわざ骨を埋めに来たか」

云いつつ馬上から鋭い三尖刀をさしのべた。

「ほんとか!」と趙雲は、ありッたけな声で、相手へ吼えかかったかと思うと、

「では、弔合戦の手始めだ」

とばかり、焦炳の胸いたへ、ぶすと槍を突きとおし、大空へ刎ねあげて、

「知らないか、趙子龍がこれへ来たことを」

と魏軍のまん中へ馬を突っ込んだ。

兵か煙か、渦巻く中に、ただひとつ、彼の影のみは、堂々無数の群刃簇槍を踏みつぶしつつ、血しおの虹を撒いて、駈け廻っていた。

そのうちに、張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)や徐晃の囲みも、意識せずに突破していたが、誰あって、趙雲の前に馬を立てることはできなかった。

「趙将軍だ。趙将軍だ」

北山のここかしこで、敵の重囲に陥ち、殲滅の寸前にまで追い込まれていた黄忠軍は、彼が救いにきたと知ると、思わず歓呼をあげて、集まってきた。