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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

「誰をやればよいか」

「万一、敵に見つかると、一兵のこらず、殲滅の憂き目にあうおそれもあれば、やはり趙雲をやるしかありますまい」

次の日、孔明はまた、べつな一峰へ登って、魏の陣勢をながめていた。この日、魏の一部隊は、渡渉してきて、しきりに、矢を放ち、鉦をたたき、罵詈を浴びせたが、蜀は一兵も出さなかった。

魏兵も、より以上、軽々しく進出はしなかった。夜に入るとことごとく陣に収まり、篝火もかすかに、自重していた。

すると突然真夜半の静寂を破って、一発の石砲がとどろいた。銅鑼、鼓、喊呼などを一つにして、わあっッという声が一瞬天地を翔け去った。

「すわっ、夜襲だぞ」

「いや、敵は見えぬ」

「近くもなし、遠くもない?」

上を下への騒動である。曹操は安からぬ思いを抱いて、四方の闇を見まわしていたが、彼にも何の発見もなかった。

「いたずらに騒ぐをやめよ。立ち騒ぐ兵どもを眠らせろ」

曹操も枕についたが、またまた、爆音がする。鬨の声がする、それが一体、どこでするものか、見当がつかなかった。

三日のあいだ、毎晩である。曹操は士卒がみな寝不足になった容子を昼の彼らの顔に見て、

「これはいかん」