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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

四

四

また楊修は「答教」という一書を作って曹子建に与え、

(もし父君から何か難しいお訊ねのあったときは、これをご覧なさい)

と、いっていた。答教のうちには、父問三十項に対する答がかいてあった。

こういう風に、曹子建には、楊修のうしろ楯があったので長男の曹丕よりは、何事にまれ勝れて見えたが、やがて自分こそ、当然、太子たらんとしている曹丕は、心中大いに面白くなく、事ごとに楊修を父に讒していた。

(父子、世嗣の問題にまで、才気をさし挟むはいかに才ありとも、奸佞の臣たるをまぬかれぬ。いつかは、誅すべきぞ)と曹操の胸には、ひそかに誓っていたものがあったのかも知れない。何にしても、才人才に亡ぶの喩にもれず、楊修の死は、楊修の才がなした禍いであったことに間違いはない。要するに、彼の才能は惜しむべきものであったが、もう少しそれを内に包んで、どこか一面は抜けている風があってもよかったのではあるまいか。

けれど、楊修の言は、楊修が死んでから三日とたたないうちに、そのことばの理由ある所以を現わし、魏の諸将をして、「鶏肋」の解釈をふたたび想い起させた。

蜀軍は、その日も次の日も、斜谷の陥落もはや旦夕にありとみて、息もつかず攻めたてていたのである。