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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

やがて前方に、雲か霞をひいたように、敵の第一陣線が望まれた。手をかざして見れば、皀い旗には「南安之徳」と印し、白い旗には「必殺関羽」と書いてあるのが見える。

関平は、駒をとどめて、

「西の匹夫、節操なき職業的武将。これへ出て、真の武将たるものに面接せよ」

と、大音で呼んだ。

遠く眺めていた※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳は、

「あの青二才は何者か」と、左右にたずねた。

誰も知る者はいなかった。

けれど、云っていることは、一人前以上である。ついに怒気を発したか、

「小僧、一ひねりにしてくれん」

と、陣列を開かせて、颯々、関平の前にあらわれた。

「小輩、小輩、いったい汝はどこのちんぴらなるか」

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳がいうと、関平は、

「知らないか。われこそは五虎大将軍の首席関羽の養子、関平という者だ」

「あはははは。道理で乳くさい小せがれと遠目にも見ていたが、関羽の養子関平か。――帰れ帰れ。われはこれ、魏王の命をうけて、汝の父の首を取りにきた者で、汝のようなまだ襁褓のにおいがするような疥癩の小児を、馘りに来たのではない。――われ汝を殺さず、汝この旨を父に伝え、父の卑怯をいさめて、父をこれへ出してこい」