Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
四
関羽は激怒して、
「よろしい。汝の望み通り、汝の用意した柩を役立たせてやる。坐れッ」
と大喝した。
※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳は黙って、地に坐った。その首を前へのばすや否や、戛然、剣は彼の頸を断った。
四
雨はやんでも、洪水は容易に減水を示さなかった。※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳が奮戦した岬には、その後、一基の墳墓が建てられた。彼の忠死をあわれんで関羽が造らせたものだという。
一方、その地方の大洪水は、当然、樊川にもつづいて、樊城の石垣は没し、壁は水びたしの有様となった。さなきだに籠城久しきにわたって、疲れぬいていた城中の士気はいやが上にうろたえて、
「天なんぞこの城にかくも酷きか」
と、ただ自然を恨み、明日を儚み、まるで戦意を喪失してしまった。
けれどただ一つの僥倖は、この洪水のために、関羽側の包囲陣もいきおい遠く退いて、それぞれ高地に陣変えしなければならなくなったことで、ために実際の攻防戦は休止のすがたに立ち到った。
その間に、城将の多くは、首将の曹仁をかこんで、評議の末、
「今はもう餓死か落城かの二途しかありません。