Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

「故人となって見れば彼の偉大さがなお分る」

「彼の如き人物はやはり百年に一度も出まい、千年に一人もどうだか」

「短所も多かったが、長所も多い。もし曹操が現れなかったら、歴史はこうなって来なかったろう。何しても有史以来の風雲児だった。華やかなる奸雄だった。彼逝いて寂寥なき能わずじゃ」

ここしばらくの間というもの、洛陽の市人は、寄るとさわると、操の死を悼み、操の逸話を語り、操の人物を評し、何かにつけて、その生前を偲び合っていた。

われは漢の相国曹参の末裔たり。――とは、曹操みずからの称えていたことだが、事実はだいぶ違うようである。

彼の養祖父の曹騰は、漢朝の中常侍であるから、いわゆる宦官であり、宦官なるが故に、当然、子はなかった。――で、彼の父の嵩は他家から養子にきた者だし、いずれにしても余り良い家柄ではなかったらしい。

袁紹と戦ったとき、袁紹のために檄文を作った陳琳が、その文中に操をさして、

=姦奄の遺醜。

と、彼の痛いところを突いているのでも分る。

少年から笈を負うて、洛陽に遊学し、大学を出てからも、放蕩任侠、後にやっと、宮門の警吏になって、久しく薄給で、虱のわいているような一張羅の官服で、大言ばかり吐いていたのだから、誰も相手にする者がなかったのは無理もない。