Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

その時代に、彼を一見した子将が、

「君は、治世の能臣、乱世の奸雄だよ」

と、一言で喝破したのは、たしかに操の性格と生涯を云いあてた名言であった。当時、操もまた、子将のその評に対して、

「それは本懐です」と、答えて去ったというから、薄給弱冠の一小吏の胸には、すでにその頃から天下の乱雲を仰いで、独りかたく期していたものがあったことは疑いもない。

彼の風采や趣向について、古書の記述を綜合してみると、玄徳の如く肥満してもいないし、孫権の如く胴長で脚の短い躯つきでもなかった。痩せ型で背が高く、これを「曹瞞伝」の描くところに従っていえば、

――佻易ニシテ威ナク、音楽ヲ好ミ、倡優、側に在リ、被服軽絹、常ニ手巾細物ヲ入レタル小嚢ヲ懸ケ、人ト語ルニハ戯弄多ク、歓ンデ大笑スルトキハ、頭ヲ几ニ没スルマデニ至リ、膳ノ肴ヲ吹キ飛バスガ如キ態ヲナス。

およそ彼の日常はこれで想像できるし、また彼が痩せッぽちであった証拠には、「英雄伝」の所載に、呂布が捕われて操の前へひかれて来たとき呂布が、

「公。何ぞ痩せたる」

と、揶揄したのに対して、操が言下に、

「靖乱反正。わが痩は、すなわち国事の為なり」