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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

遺孤を託す

一

実に、この日の敗戦が、魏軍にとって、敗け癖のつき始まりとなった。以後、連戦連敗、どうしても朱桓の軍に勝てなかった。

ところへまた、洞口、南郡の二方面からも、敗報が伝わった。悪くすると、曹丕皇帝の帰り途すら危なくなって来たので、曹丕もついにここを断念し、無念をのみながら、敗旗を巻いて、ひとまず魏へ引き揚げた。

遺孤を託す

一

この年四月頃から蜀帝玄徳は永安宮の客地に病んで、病状日々に篤かった。

「いまは何刻か?」

枕前の燭を剪っていた寝ずの宿直や典医が、

「お目ざめでいられますか。いまは三更でございます」と、奏した。

白々と耀き出した燭を見つめながら病床の玄徳は独り言に、

「では、夢だったか……」と、つぶやいた。

そして夜の明くるまで、亡き関羽や張飛の思い出ばなしを侍臣に語った。

臣下はみな折あるごとに、

「成都へお帰りあそばして、ゆるゆるご養生あそばしては」

と、すすめたが、彼は、

「この敗戦をなして、何で成都の臣民にあわせる面があろうぞ」

と呉にやぶれたことを、今なおふかく辱じているらしく、そのたび眉をひそめられた。

病はようやく危篤にみえた。彼もすでに命を悟ったものか、