Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
船から上がる時、その一人一人の兵を見ると、足はみな裸足だが獣骨の足環をはめ、半身の赤銅のような皮膚を剥き出しているが、腕くびに魚眼や貝殻の腕環をなし、紅毛碧眼の頭には、白孔雀や極楽鳥の羽根を飾って、怪美なこと、眼を疑わすほどだった。
加うるにその百余人の蛮卒は手に手に金銀珠玉或いは麝香だの織物だの、持ちきれぬほどな財宝を持って、孟優の統率の下に、孔明の陣へ静々歩いてきた。
やがて、その列が、陣門に近づくと、たちまち、見張りの櫓からひょうひょうと鼓角が鳴り、たちまち、鼓に答えて、一彪の軍馬が前をさえぎった。
「待て、どこへ行く」
馬上の人を見れば、これなんきのう孟獲がすでにその姿なしと、地だんだを踏んでいた蜀の馬岱である。
孟優は地に拝伏し、わざと恐れおののいて云った。
「兄に代って、正式に降参の申入れに来ました。私は弟の孟優です」
「ひかえていろ」
馬岱は、陣門の内へその由を伝えた。
ときに孔明は、諸将と何か議していたが、この報らせを聞くと、そばにいた馬謖をかえりみて、
「……わかるか?」
と、微笑して訊ねた。
二
馬謖は「はい」と頷いたが、あたりの人をはばかってまた、