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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

そのうちに、蛮娘連は手をつないで、踊りの輪の中へ、孟獲、孟優を囲み入れ、蛮歌を唄い出したと思うと、突然、躍り上がった楊鋒が杯を宙へ投げて、

「すわ、手を下せ」

と大喝した。

とたんに蛮娘はみな短剣を抜いて、白刃の輪をちぢめた。孟獲も孟優もわっと叫び、蛮娘連をその剣もろとも蹴とばして、輪の外へ躍り出たが、刹那に、楊鋒の五人息子やその一族が、どっと蔽いかぶさって、縄をかけてしまった。

朶思大王も、逃げんとするところを、楊鋒に足をすくわれて、これも難なく、彼の手下に絡め捕られた。

仰天したのは、へべれけに酔って、美人の踊りに気をとられていた蛮将たちだが、これも敵対するまでには行かず、楊鋒の手下にぐるりと囲まれて、手も足も出せなかった。

合図の狼煙はその前にここから揚がっていたものとみえ、喨々たる螺声、金鼓の音は、すでに孔明の三軍が近づきつつあることを告げ、それを知るや禿龍洞の大兵も、先を争って、山野の闇へ逃げ散ってしまった。

孟獲は、楊鋒に向って、物凄い血相と大声を向けていた。

「やいっ楊鋒。てめえも蛮国の洞主じゃあねえか。仲間を罠に陥して孔明に渡す気かっ」