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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

大尉華が伏答して、

「さきに司馬懿が、西涼の地を領したいと願い出たのはいかなる肚かと思っていましたが、これに依って、臣らは、彼の意を知ることができたような気がいたしまする」

「しかし、朕には、司馬懿に叛かれるような覚えがない。そも、彼は何を怨んで魏に弓を引く心になったと卿らは考えるのか」

「それはすでに太祖武帝(曹操の諡)が疾く観破して仰せられていたことです。――司馬懿は鷹のごとく視て、狼の如く顧みる――と。故に、武帝ご在世中は、書庫の文書などを整理する閑役に付けおかれ、兵馬のことにはお用いになりませんでした。もし彼に兵権を附与せば、かえって、国家の害をなす者であるとの深い深い思し召からであります」

王朗も共に私見を述べた。

「いま華の申しあげた如く、司馬懿は、弱冠の時から深く韜略を研究して、軍機兵法をさとりながら、しかも要心ぶかく、先帝の代にも碌々と空とぼけ、今日、まだ幼くして、陛下が御即位あそばした折を見て、初めて鷹の如き性をあらわし、狼の如く、西涼から檄を放って、多年の野望を仕遂げんと、謀りだしたものと考えられます。一刻もはやくこれはご征伐なさらなければ、遂に、燎原の火となりましょう」