Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
」
「ああ、そうですか。初めまして、僕はこういう海賊みたいな乱暴ものです。」
彼は分け目もわからぬ蓬々した髪を被り、顔も手も赤銅色に南洋の日に焦け、開襟シャツにざぐりとした麻織の上衣をつけ、海の労働者にふさわしい逞しい大きな体格の持主だが、しかし大きからぬ眼眸に熔けるような愛嬌があり、素朴ではあるが、冒険家の特徴とでも言うのか、用心深そうな神経がぴりぴりしていそうに見えた。
銀子はちょっと勝手が違った感じだったが、最近しばらくパラオで遊んでいたこの男に、愛子の贈った写真の中に愛子姉妹と並んで銀子も真中ほどに立っており、不縹緻な愛子によって一層引き立って見えるところから、その単純な彫刻的な白い顔が、はしなく異郷にいる滝川の情熱をかき立てたものらしかった。
「真珠を取るんですって?」
「そうです。鼈甲なんかも取りますがね。こんどは何にも持って来ませんでしたけれど……大概良いものは途中で英国人や米国人に売ってしまうんです。」
「どの辺まで出かけるんですの?」
「随分行きますね。委任統治のテニヤン、ヤップ、パラオ、サイパンはもちろん、時々は赤道直下のオーシャン付近からオーストラリヤ近くまでも延しますが、もちろん冒険ですから、運が悪いとやられてしまいます。