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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

写真屋も銀子をわが物顔にふるまい、罐詰屋も懲りずにやって来た。

「あの青ん造は一体お前の何だい。」

夏父親がやって来た時、彼は東京へ出るたびに、罐詰を土産に親類か何ぞのように錦糸堀の家へ上がりこみ、朝からお昼過ぎまで居座る罐詰屋のことを、そんなふうに怒っていた。

「何でもないわよ。お客というほどのこともないのよ。たまに釜飯屋を附き合うくらいなのよ。あの男は天下に釜飯くらいうまいものはないと言ってるくらいだもの。ただ東京へ行くから、何か家へ言伝がないかと煩くいうから、干物なんかことづけてやるだけなのよ。」

写真屋がわざわざ高野山まで採りに行ったという肺病の薬を、銀子はあの時妹に呑ませるように、家へ送ったのだったが、父にきくと、あれを二罐服んですっかり快くなったから、あったらもう少し頼んでくれと言うのだったが、写真屋に話してみると、

「あああれかね、僕も来年の夏もう一度採りに行くかも知れんから、採って来たらやるよ。」

と言ったきりであった。

ある日も銀子が、みんなと食卓にすわって、三時ごろの昼御飯を食べていると、玄関続きの部屋の廊下に人影が差し、振り向いてみると、しばらく姿を現わさなかった倉持であった。