Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
それでお座敷から帰ると、夏なんか大した椅子に腰かけて、私たちに体を拭かせたり煽がしたり、寝るときは体を揉む人に小説を読む人といったあんばいで……。」
「ああ、それで君なんかも……。」
小夜子は、三キャラットもあるダイヤの粒の大きいのと小さいのと、それに大振りな珊瑚のまわりに小粒の真珠を鏤ばめたのなど、細い指に指環をでこでこ嵌めていた。
「その人どうしたかね。」
「姐さんですか。それが先生あの有名な竹村先生と軽井沢で心中した芝野さんの旦那を燕にしているんですよ。」
「なるほどね。」
「お金がうんとありますから、大森に立派な家を立てて、大した有閑マダムぶりですよ。」
「芝野というのを、君知っている?」
「ええ、時々三人で銀ぶらしますわ。こう言っちゃ何ですけれど、厭味な男よ。それあ多勢の銀座マンのなかでも、あのくらいいい男はちょっと見あたらないかも知れませんがね。赤いネクタイなんかして気障よ。それでショウウインドウなんかで、いいネクタイが見つかると腐るほどもってるくせに、買ってよう、ようなんて甘ったれてるの。醜いものね、あんなお婆さんが若い燕なんかもってるのは。私つくづくいやだと思いますわ。