Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
芸術家同志の恋愛で、かつて三年ばかり結婚生活を営んでいた妻の女流作家と別れて、今の妻と同棲してからかなりの月日がたっていたが、どうかすると思わぬ時に、その作品を新聞の上に見ることもあった。新しい恋人を追って、アメリカへ渡って行った、その女流作家の消息も、すでに絶えがちであった。
彼はいつでも恋愛讃美者であったが、いつか庸三は小さい娘の咲子や瑠美子をつれて、葉子と一緒に上野辺を散歩している時に、ふとしばらくぶりで彼に出会ったのであったが、今彼はその時の葉子の印象を、彼流に率直に話すのだった。しばらく町なかの下宿に隠しておいた、純白な一少女との自身の恋愛告白に、しばし庸三も耳を傾けたが、その後で一緒に病室を見舞うことになった。
「あの時広小路で僕はふとあの人の姿が、目についたんだ。身装もじみだしちっとも修飾しちゃいないんだけれど、何か仄かに匂ってくるような雰囲気があってね、はてなと思ってその瞬間足を止めて見ていると、やがて傍にいる君に気がついたんだ。」
山村は話した。今まで庸三の耳に入り、目に映る葉子の批評は、どれも葉子を汚らわしい女として辱しめるようなものばかりであったが、それは正直にそうとばかり取れないようなものであった。