Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
」
それ以上強いもしなかったが、庸三はそれを機会に、逗子事件のその後の進展について知りたいような好奇心もいくらか唆られた。このうえ葉子を手元へ引き寄せてみようとは思わなかったが、嫉妬まじりの興味がないこともなかった。
翌日庸三はしきりに洋装をしたがっている小夜子に言われて、布地を見に、一緒にひつじ屋へ行ってみた。小夜子は身分のある婦人の着る、贅沢な支那服ももっていたし、クルベーの持ちものとして、ホテルの夜会で踊ったこともあるので、ドレスや不断着ももっていたけれど、もう型が古くなっていた。
「さあね、洋服は止した方がいいんじゃないかね。支那服ならいいがね。」
「異った意味で、あの人もそう言ったのよ。日本の女が何も身についた和服を棄てて、洋服を着る必要ないって。でも着てみたいのよ。」
小夜子は多くの文壇人や画家や記者を知るようになってから、今まで附き合っていた株屋とか、問屋の旦那とかいった種類の男が、俗っぽいものに見え、花柳趣味の愛好者である彼らを飽き足りなく思っていた。出入りの芸者は仕方がないとしても、型にはまった一般の待合の女将や女中などとも反りが合わなかった。