Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
四
」
均平が懇意なダンス友達の医者に、それとなく意見をきいた時、友達は言っていた。均平も自信はなく、先が案じられたが、今更逃げを張る気にもなれず、銀子の一本気な性格にも信頼していた。
家は松の家と裏の路次づたいに往来のできる、今まで置き家であった小体な二階屋であった。初め均平は出入りに近所の目が恥ずかしく、方々縁台など持ち出している、宵のうちはことにも肩身が狭く、できるだけ二階にじっとしていることにした。そのころになると、主人が生前見栄を張っていた松の家も、貸金があると思っていた方に逆に借金のあることが解ったり、電話も担保に入っていたりして、皆で勧めた入院の手おくれた謎も釈けて来た。
四
均平は場所もあろうのに、こんな不潔な絃歌の巷で、女に家をもたせたりして納まっている自分を擽ったく思い、ひそかに反省することもあり、そんな時に限って、気紛れ半分宗教書を繙いたり、少年時代に感奮させられた聖賢の書を引っ張り出したりするのだったが、本来稟質が薄く、深く沈潜することができないせいもあって、それらの書物も言葉や文章は面白いが、それを飯の種子として取り扱うのならとにかく、宇宙観や人生観を導き出すにはあまりに非科学的で、身につきそうはなかった。