Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
「五虎大将軍とは何ですか」
「王制の下に、新たに加えられた名誉の職です。つまり蜀の最高軍政官とでも申しましょうか」
「誰と誰とがそれに任ぜられたのか」
「閣下のほかには張飛、馬超、趙雲、黄忠の四将軍です」
「ははは。児戯にひとしい」と関羽は満心の不平を笑いにまぎらせて云った。
「馬超は亡命の客将。黄忠はすでに老朽の好々爺。それらの人士と、われにも同列せよとのお旨であるか」
「羽将軍には、ご不満らしいが、五虎大将軍の職制は、要するに、王佐の藩屏として、国家の必要上設けられたものであって、漢中王とあなたとの情義や信任の度をあらわしたものではありません。おそらくあなたは、むかし桃園に義をむすんだ劉玄徳という人を思い出して、自分と黄忠などを同視するのかと、ふと淋しい気がしたのでしょうが、それは大いなる国家の職制とわたくしの交情とを、混同されたお考えとぞんじますが」
関羽は急に費詩の前に拝伏して慚愧した。
――然り、然り、もし足下のあきらかな忠言を聞くのでなかったら、自分はここにおいて、君臣の道のうえに、ついに取返しのつかぬ過誤を抱いてしまったであろう――と。
即ち、彼は卒然と、自分の小心を恥じて、その印綬をうけ、涕涙再拝して、