Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
そしてそこの岬を占領したかと思うと、死を装うていた※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳が、やにわにはね起きて、蜀兵を蹴ちらし、その得物を奪い、ひらりと敵の船中へ飛び乗った。
またたくまに船中の兵七、八名を斬殺すると、彼は悠々岬を離れて、濁流の中へ棹さして遁れた。船は血に染っている。余りの迅さと不敵さに、蜀軍の船や筏は、ただただ胆を奪われていた。
すると、まるで征矢の如く漕ぎ流して行った一船が、いきなり※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳の河船の横腹へ、故意に舳をつよくぶっつけた。そして熊手や鉤槍をそろえて、いきなり彼の舷へ引っ掛け、瞬時にその河船を覆してしまった。
「やったな、見事」
「誰だ、あの大将は」
蜀軍はそれを見て、みな声をあげ、手を振って賞めた。不死身の※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳も船もろとも水煙の底へ葬られたからだ。
ところが、彼を葬った蜀の一将は、それをもって満足せず、直ちに、自分も濁流の中へ身を躍らした。そして渦巻く波を切って泳ぎ、当の相手※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳と水中に格闘して、遂にその大物を生捕ってしまったのである。