Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

いわゆる最前線部隊である。この小部隊は、点々と横に配されて、十二ヵ所の長距離に連っている。

この線を敵に突破されることは恐い。一ヵ所突破されれば十二の部隊がばらばらになるからである。関平の血気に従って廖化のうごいた所以も、要するにその重要性があるからだった。

「今夜、敵の裸山へは、自分が攻め上ってゆく。ご辺はこの線を守り、敵の乱れを見たら、十二陣聯珠となって彼を圧縮し、四散する敗兵をみなごろしになし給え」

云いのこして、廖化をあとに、関平だけが、深夜、裸山を急襲した。

ところが山上には、旗影だけで、人はいなかった。

「しまった」

急に駈けくだろうとすると、諸所の窟や岩の陰や、裏山のほうから、いちどに地殻も割れたかと思うような喊声、爆声、罵声、激声――さながら声の山海嘯である。

呂建、徐商の二将は、

「小伜、汝の父は、逃げることばかり教えたのか」

と、関平を追いまわした。

山を離れて、野に出ても、魏軍はふえるばかりだった。草みな魏兵と化して関平を追うかと思われた。

廖化の守っていた線も、この怒濤をさえぎり切れず、いちどに崩壊してしまった。いやいや、そこはまだしも、四冢の陣からも、炎々たる火焔が夜空を焦き始めた。