Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
彼は、太傅許靖や、光禄大夫周などを、にわかにあつめて、故典事例を調べさせた。人々は伝え聞いて、
「それこそ、漢朝の宗親たるわが君が、進んで漢の正統を継ぐべきであると、天の啓示されたものにちがいない」と云い囃し、また何事につけ天象を例にひく者たちは、
「そういえば近頃、成都の西北の天に、毎夜のごとく、瑞気ある光芒が立ち昇っている」
と、説いたりした。
要するに、孔明の思う気運というものが、大体蜀中に盛り上がって来たので、ある日、彼は諸臣とともに、漢中王の室へ伺候して、
「今こそ、皇帝の御位について、漢朝の正閏を正し、祖廟の霊をなぐさめ、またもって、万民を安んずべき時でありましょう」
と、帝立の議をすすめた。
玄徳は、愕いて、
「そちたちは、予をして、末代までの不忠不義の人とするつもりか」と、ひどく怒った。
孔明は、襟を正して、
「逆子曹丕と、わが君とを、同一視するものではございません。彼の如き弑逆の大罪を、いったい誰がよく懲らしますか。景帝のご嫡流たるあなた様以外にはないではございませんか」
「でも、ひとたび臣下の群れに落ちた郡の一村夫である。普天の下、率土の浜。