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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

「この辱を雪がずんば」と、備えを立て直し、兵は多く損じても、戦意はいやが上にも熾烈だった。

蜀軍は、徐々と次の戦機をうかがいながらも、

「あの意気では、ふたたび同じ戦法で行っても、先頃のような快勝はつかめまい」

馮習、張南、張苞、関興、すべて同意見だったので、一計をめぐらし、ひそかに手配にかかった。

呉の左翼たる陸軍は破れても、近き江岸にある右翼の水軍はまだ無傷だった。その江岸の哨戒隊がある日、蜀の一兵を捕えて、水軍の都督部へ引っぱって来た。

「どうして捕まったか」

「道に迷いましたので」

「何で味方の陣を離れてこんな所へ迷ってきたのだ」

「主人馮習の密命で、今夜、孫桓の陣へ火を放って、夜討ちをかけるから、昼の間に、附近へひそんでいろと、五十人ばかり出てきましたが、後から油を運んでくるあいだに、部隊の者とはぐれてしまったのです」

この調べを、都督の朱然が聞いて、手を打ってよろこんだ。

「兵を陸へ揚げて、蜀軍が夜討ちに進む退路を断ち、逆に孫桓としめし合せて挟み撃ちにしてやろう」

すぐ書簡をしたためて、使いを孫桓の陣へやった。

ところが、その使いは、途中で待ち伏せしていた蜀の兵に斬られてしまった。