Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
「ああ、破軍星」
孔明は、杯を落して、哀しいかなと、ふいに叫んだ。
満座の人々は、酔をさまして、
「軍師、なにをそのように、悲しまれるのですか」と、皆杯を下にした。
「諸公。今日からは皆、かならず遠くへ出給うな。凶報かならず数日のうちに到らん」
と、予言した。
果たして、それから七日の後、玄徳の使いとして、関羽の養子関平が征地から帰ってきた。
「軍師統は戦死し、わが君以下は、※(「さんずい+倍のつくり」、第3水準1-86-78)城に籠って、四面皆敵、いまは進退きわまっておられます」
さらに、玄徳の書簡を出した。
孔明はそれを読んで泣いた。そしてすぐ主君の救援におもむくべく準備を令したが、案ぜられるのは、自分が出たあとの荊州の守りである。
「関羽、貴公と関平とで、あとの留守を固め、東は呉に備え、北は曹操を防ぎ、君公のご出征中を、寸地もゆずらず守っていてくれまいか。この大任は、蜀に入って戦う以上の大役である。貴公に嘱するほか他に人はない。むかし、桃園の義を、ここに思い、この難役に当ってくれい」
孔明から説かれて、関羽は、
「桃園の義を仰せられては一言の否みもありません。