Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme
といった。そして、彼が語るには、
「孟王が今これへ来られた一道の通路は平常だから開いてあるが、いざという時になれば、あの途中の絶壁と絶壁の倚り合った隘路は巨木大石をもって塞ぎ、たちまち洞界の入口を遮断してしまうことができるようになっている。また西北の一方は岩石聳え、密林しげり、毒蛇や悪蝎の類多く、鳥すら翔けぬ嶮しさで――ただ一日中の未、申、酉の時刻だけしか往来できぬ」
とのことであった。
「それはどういうわけで?」
と、孟獲が聞くと、朶思王はなおつぶさに語っていう。
「どういうわけか自分らにも分らないが、未、申、酉の時刻以外は、濛々と瘴烟が起り、地鳴りして岩間岩間から沸え立った硫黄が噴くので、人馬は恐れて近づけない。ために、そこらはすべて草木も枯れ、見る限り荒涼な焼け地獄みたいな所だが、一山越えて密林の谷間へ入るとまた、四ヵ所に毒の泉があって、その一つを唖泉とよび、飲めば一夜のうちに口も爛れ腸も引きちぎられ、五日を出ず死んでしまう」
「ほう。ほかの泉は」
「二の泉を滅泉といい、これはその色あくまで青く、泉流は温かでまるで湯のようだ。またもしこれに浸って沐浴すれば、皮肉はたちまち崩れて死んでしまい、後に底をのぞけば白骨があるだけのものだ」